お楽しみはパジャマパーティーで

読書の備忘、アニメの感想などを書いています

2015-01-01から1年間の記事一覧

前クールのアニメについての短い感想

見よう見ようと思っていたアニメの第一話を躊躇していたら、いつの間に話数が溜まって、なんだかんだで見るのが億劫になりつつ、適当に見始めたアニメに限ってだらだら毎週フォローすることができて、いやいやこれこそがアニメ消費の醍醐味だなどと開き直り…

『台風のノルダ/陽なたのアオシグレ』見ました

3週間限定上映とのことで、『台風のノルダ』と併映『陽なたのアオシグレ』を見てきました。 だぶん方々で言及されているはずですが、スタジオコロリド作品にはジブリライクなところがあって、鑑賞中否が応でも気になります。 『陽なたのアオシグレ』 『陽な…

巨大ロボットアニメと「切り返し」技法について ―『ヒッチコック『裏窓』ミステリの映画学』を読む

以前、『入門・現代ハリウッド映画講義』 で少し映画史の勉強――実写とアニメーションのアルケオロジーというエントリを書いたのですが、版元の人文書院さんよりエントリを紹介するツイートをいただいて、気を良くしたので、映画関連の書籍を勉強がてらちびち…

NHKでSHIROBAKO?

『SHIROBAKO』の余韻もさめた今日この頃、NHKの「NEWS WEB」でアニメーターの労働実態について報道されてました。 調査は 日本アニメーター・演出協会(JAniCA) によるもので、ウェブサイトで報告書のpdfが読めます。 藤津亮太のアニメ時評にも簡単にまとめ…

『声優論』―とりあえず企画で○

声優論 アニメを彩る女神たち:島本須美から雨宮天まで 作者: 小森健太朗,遊井かなめ,夏葉薫,町口哲生,深水黎一郎 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2015/02/25 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (5件) を見る (おそらく)先行…

春にして『長門有希ちゃんの消失』の多幸感と二次創作の切なさを想う

『長門有希ちゃんの消失』の多幸感 『長門有希ちゃんの消失』を見ていて、あの二次創作の世界観にコミットメントできるのって声優陣のおかげだよなあとしみじみと思いました。つまり一次創作と二次創作を繋ぐものとして、まず著作者の創造したキャラクターは…

冴えない亀井幹太

●作家論ではないのですが 特に亀井幹太論というわけではありません。 この監督の『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる』が楽しかったので、監督名を意識してフォローしていたものの、次作『龍ヶ嬢七々々の埋蔵金』及び最新作『冴えない彼女の育てかた』もピン…

宮森の可愛さとキャリアパスについて考える―『SHIROBAKO』見終わった

安定した面白さで評判も良かった(と思われる)『SHIROBAKO』。ラブコメ要素皆無でありながら、しっかりとドラマの爽快さを味わわせてくれた良作でした。 宮森のかわいさ 自分でも不思議だったのは、とくに萌えキャラでもない主人公の宮森がやけに可愛いと感…

処女からの卒業―『純潔のマリア』見終わった

タイトルの「純潔」とは、実際にヒロインのマリアが「処女」であることを表しているのですが、案外ユニークな設定です。 簡単に言うとマリアが彼氏を見つけて幸せになるお話です。 一話目のマリアの、鳥山明的密度を持ったフィギュアは魅力的です。石川雅之…

久々に見た『クラナド』の印象

久々に京都アニメーションの『クラナド』見てたんですけど、これって結構、後の『けいおん』につながるような表現あるんですね。 いわゆる「いたる絵」の顔面比率のインパクトが強かったのですが、再見でまた印象が変わりました。 なんというか、グラフティ…

『マンガ・アニメ・ゲーム論』受講してみました

以前の記事でも紹介しましたが、MOOCの『マンガ・アニメ・ゲーム論』を受講してみました。 全部で4週に分かれており、第1週目は森川 嘉一郎氏の『マンガ・アニメ・ゲーム論序説』です。 登録はメアドとニックネームと修了証用の氏名(非公開)を登録するだ…

『名探偵コナン』について語るときに僕の語ること ―終わらない非日常と日常系の発見

あけましておめでとうございます。 新年早々パクリだらけのおしゃれなタイトルを思いついてしまいました。恐縮です。 実は年始に久々に『名探偵コナン』の劇場版シリーズを見ていたら、思い出したことがあったので書いてみます。 長寿シリーズのループ感 た…