お楽しみはパジャマパーティーで

読書の備忘、アニメの感想などを書いています

2014-01-01から1年間の記事一覧

『耳をすませば』―日常とファンタジーの間

脚本家の佐藤大さんが『団地団』という団地のキャンプな魅力を語る本で、『耳をすませば』について言及しているのを参考に、すこし『耳をすませば』の世界観を考察してみました。 団地団 ?ベランダから見渡す映画論? 作者: 大山顕,佐藤大,速水健朗 出版社/メ…

アニメのメガネについて考察してみました

●なつかしい眼鏡 前エントリーで『あの夏』について書きましたが、本アニメはメガネをフィーチャーしたアニメでもあります。たとえば主人公カップルがどちらも眼鏡をかけていて、その二人がキスをするときに眼鏡同士がぶつかる「カチャ」という音がするなど…

『あの夏で待ってる』

夏が来るたびに見たくなる。夏アニメの定番!――とは残念ながらいかなかった『あの夏で待ってる』。 でも私、このアニメ大好きです。調べたら冬アニメだった本作ですが、夏真っ盛りの今こそやはり語りたい。 ●残念な脚本 どうでしょう。一般的には「『あの花…

初音ミクはなぜ世界を変えたのか? 作者: 柴那典 出版社/メーカー: 太田出版 発売日: 2014/04/03 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (18件) を見る 初音ミクは、60年代から脈々と続いてきたポップミュージックとコンピューターの進化の末に、必然的に生…

ネトウヨ化する日本 (角川EPUB選書) 作者: 村上裕一 出版社/メーカー: KADOKAWA/中経出版 発売日: 2014/02/07 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (7件) を見る ネトウヨとは何なのか、「フロート」「共感主義的リアリズム」などの概念…

フリーの教科書―生き延びるための読書 作者: 岸川真 出版社/メーカー: 早美出版社 発売日: 2009/01 メディア: 単行本 購入: 3人 クリック: 27回 この商品を含むブログ (11件) を見る 本書の著者の名前は『アニメのかたろぐ』で知った。 図書館でつまみ読み。…

『東京ESP』の第一話

『視覚文化「超」講義』でぼんやりと得心したのは、文化とは自由なものだということ。それでいてその自由を拘束しようとする言説があることで成り立っているものだということ(本の議論で言えば「レギュレーション」の問題)。つまり「なんでもあり」であり…

編集者になろう! 作者: 大沢昇 出版社/メーカー: 青弓社 発売日: 2014/06/20 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 著者は「週刊ポスト」や辞典編纂などの仕事を行ってきた小学館の元編集者。現代中国にも精通しており、その方面でも著作があるよう…

『視覚文化「超」講義』メモ

●「モードとしてのメロドラマ」 メロドラマ映画を学ぶ ジャンル・スタイル・感性 作者: ジョン・マーサー,マーティン・シングラー,中村秀之,河野真理江 出版社/メーカー: フィルムアート社 発売日: 2013/12/06 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) …

『視覚文化「超」講義』

ニコ生PLANETSで「日本最強の自宅警備員」としてユーザーに愛されている石岡良治さんの単著『視覚文化「超」講義』を読んでいます。 一読した印象としては、論旨が分かりづらい。というか、そういう大きな流れのある記述ではなく、枝葉で言及される作品やコ…

アニメを仕事に! トリガー流アニメ制作進行読本 (星海社新書) 作者: 舛本和也 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2014/05/23 メディア: 新書 この商品を含むブログ (9件) を見る 関係ない話から入るが、最近「田村ゆかりのいたずら黒うさぎ」ってラジオ番組を…

戦略的上京論 (星海社新書) 作者: 長谷川高 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2014/03/26 メディア: 新書 この商品を含むブログ (4件) を見る 書店で見かけて気になっていたのだが、アマゾンの評価がヒドくてまた気になっていた。 30分くらいで読んじまっ…

アニメのかたろぐ 1990ー1999 作者: 佐野亨 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2014/05/26 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る 1990年から1999年までのアニメを見開き2ページ(または1ページ)で網羅的に紹介。 編者の佐野亨という…

はてなブログ、はじめました。

別のところで書評ブログをやっていたのだけど、更新しなくなってしまった。 というのもハードルを上げすぎたからだ。 ブログならカジュアルな匿名の文章を書ける、とか考えていたのだけど、持ち前の見栄っ張りから気張って書きすぎて、お堅いブログになって…